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著作権侵害への対応について

ケース③メルカリの消しゴムはんこ

私の作品であるハダカデバネズミのイラストをほぼそのまま描き写した消しゴムはんこがメルカリで販売されていた。
(販売実績300件以上のホリキリンというアカウント)

SNSのメッセージ経由で、見ず知らずの方がURL付きで知らせてくださいました。

知人弁護士からのアドバイスで、警察へ著作権侵害について相談しました。
こう言ってはなんですが「警察に相談しても相手にしてもらえないのでは…?」と最初は不安でした。
しかし予想に反して、意外にもと言っては失礼ですが、警察の方は大変親身になって相談に乗ってくださり、捜査してくださいました。

警察の捜査にて相手への警告と処分が行われ、該当商品の販売停止措置となりました。
はい、これで終わり。というわけではなく、今後も警察の方で再犯がないかどうかの経過観察や監視をしてくださるようで(それも警察のお仕事なんだそうです)「また気づいたことがあればご連絡ください」とのことでした。(再犯があれば更に厳しい処分が下される可能性あり)
警察の話によると、相手のホリキリンという方は、以前ディズニー等の絵で消しゴムはんこを作りメルカリで売っていたが、著作権侵害を指摘されたため、今度はネットで画像検索して出てきた絵を使っていたそうです。
この方は著作権の知識が皆無だったらしく、警察が警告してくださいました。
「今後も著作権侵害に遭われましたら警察にご相談ください、出来ることは全て協力しますので」とのお言葉、大変心強いです。

余談ですが、警察の方から連絡が来るたび、とても真面目な口調で「ハダカデバネズミの件でお電話しました」とお話が始まるので、不安でいっぱいの心が少し和みました。

ケース②セリアの手ぬぐい

100円ショップ大手企業「セリア」の店頭にて、私の作品であるカワウソのイラストによく似た手ぬぐいが販売されていた。

SNS経由で見ず知らずの方々からご連絡いただいたり、友人からメールをもらったり、短期間に複数の方からご報告いただきました。
中には私の作品だと勘違いして購入された方もいらっしゃいました。
有名企業で全国に店舗があることから、非常に多くの方の目に触れたようです。

SNSで色んな方からアドバイスをいただき、販売元の株式会社カリンピアへ連絡を入れました。

販売元の株式会社カリンピアの代表者が、私の元へ訪問し直接お会いすることになりました。
盗作に至った詳しい経緯と、お詫びの言葉をくださいました。
この手ぬぐいを企画したスタッフの中に、私の作品をご存知の方がいて、意図的にデザインを似せて制作してしまったとのことでした。
協議の結果、今回のカワウソ手ぬぐいは業務提携という形で、私にデザインを依頼したのと同等の契約をすることで和解となりました。

ケース①minneのTシャツ

ハンドメイド販売サイトminneで、私の作品であるバンビのイラストを(バンビだけくり抜いて)そのまま使ったTシャツが販売されていた。

偶然見つけた友人がメールで教えてくれました。

運営会社のminneに該当アカウントを通報しました。

該当アカウントは著作権侵害の規約違反で削除され、販売停止処分となりました。
しかし、このTシャツが少なくとも1枚はこの世のどこかにまだ存在しているわけで…もしこの画像のバンビTシャツがどこかで販売されているのを見つけた方がいらっしゃいましたら、こっそりご連絡ください

ちなみにこれが私の人生で初めての盗作盗用被害でした。
この頃はまだ警察だの弁護士だのに相談する気力があまり無くて、未だにちょっと心残りです。
過去の反省を生かして、今では早期に警察または弁護士へ相談するようにしています。